積水ハウスで家を建てたからこそ感じた残念なところ…今回は太陽光パネルについて語ります。
結論から言うと、気にしない人には何も悪いことはないです。ただハウスメーカーの最高峰の積水ハウスなのに…?と思ってしまいました。
そもそも積水ハウスで選べる太陽光パネルの選択肢は以下の4種類です。
※屋根の種類によって設置できる製品は変わります。
上記4つは国内メーカーですが、問題はこの国内メーカーということにあります。
どうして国内の太陽光パネルメーカーが問題なのか?
それは太陽光パネルに関しては海外メーカーの方がコスト・パフォーマンスともに良いからということになります。
国内メーカーだと知ってる名前だから安心という気持ちになるのも分かりますが、太陽光パネルに関しては日本は技術後進国になっている状況です。
具体的に何が劣っているのか?
いま、太陽光パネルは海外メーカーの方が優れている状況です。
その理由の1つに1枚のパネルから作ることができる電気の量の差があります。
つまりは電気を作る効率に差があるんです。
1枚当たりの発電できる量に差が出ると、同じ屋根の面積でも何kw/hまでつけることができるかが大きく変わってしまいます。
もし「本当は6kw/hにしたかったのに5kw/hしか無理と言われた…」
ということになってしまったら、海外メーカーだったらその夢は叶えられたかも…。ということになってしまいます。
具体的にどれくらい違うのか比べてみましょう
例として、積水ハウスなら載せるであろうカネカの太陽光パネルで比較します。
ここでは1㎡あたりの発電量で比べることにします。
屋根一体型太陽光パネル「VISOLA(ヴィソラ)」

こちらのパネルはシャーウッドで建てる人なら選ぶことが多いんじゃないかな?と思います。
屋根一体型で屋根と溶け込むデザインが人気で、太陽光パネルを載せてるようには見えないことが魅力です。
こちらの製品仕様での最大出力は42Wで、1㎡あたりの出力は120Wです。
Qセルズは一般の方の知名度はありませんが、太陽光パネルに関係している人なら知らない人はまずいない有名メーカーです。
日本で太陽光パネルを付けようとなったら、Qセルズ、長州産業、カナディアンソーラーなどがまず候補に挙がる、それぐらいのメーカーです。
Qセルズの魅力は圧倒的なコストパフォーマンスです。
高性能なパネルが比較的安く載せることができるので、設置費用の回収までの期間が短くなります。
据置型太陽光パネル「Q.TRON S-G2.4+」

こちらはQセルズの最新モデルで、狭い場所でも発電可能という高効率に重点を置いたモデルです。
こちらの製品は最大出力285Wで、1㎡あたりの最大出力は218Wです。
カネカのパネルの2倍はありますね。
このように太陽光パネルの1枚当たりの出力性能が積水ハウス標準のメーカーとは全く違います。
海外メーカーの技術力の高さがわかると思います。
これは日本のメーカーが悪いという話ではないのですが、海外メーカーは耐久性にも力を入れているので、
「耐久テスト○○時間やりました!」
「○○度の高温でもこれだけ発電します!」
のように惜しみなく耐久性をアピールしています。
カネカは情報を探しましたが、製品の仕様が書いてあるだけで、耐久性については全くアピールされていないのが不安要素です。
これは日本のメーカーがハウスメーカー経由で仕事を取ってきているので、耐久性や性能を重視していないか、アピールする気がないのが原因なのではないかと思います。
でも日本メーカーは保証が手厚いから…。と思われるかもしれません。
しかしここも海外メーカーの方が優れている点です。
カネカは10年の製品保証ですが、先ほど紹介したQセルズの製品は25年保証です。
また、一部には50年保証なんて海外メーカーも存在します。
これはやはり耐久性に力を入れている海外メーカーだからこそ実現できる強気の保証期間だということでしょうね。
裏返せば、やはり耐久性に自信がないからこそ日本メーカーは保証期間で負けてしまうのかもしれません。
では自分の理想の太陽光パネルを載せたい場合、それは可能なのでしょうか?
結論は可能だと思われるが、相場より相当高くなると思うので普通はしないということになります。
標準の仕様から飛び出す場合、入れてもいいといわれも、標準より高い仕入れ値に積水ハウスの利益が載せられるので、一般的な相場よりかなり割高になることが想像されます。
太陽光パネルは導入費用が高くなってしまうと、費用の回収できる期間がどんどん伸びてしまいます。
なので、太陽光パネルを日々の生活費をお得にするものと考えるのであれば、導入費用が高くなること自体がまず一番避けるべきことです。
我が家も他メーカーと比較すると太陽光パネルは特に不満が多い点でしたが、標準のものの導入費用が相場より高くなかったことから最終的にあきらめてカネカのものにすることにしました。
ここで強調しておきたいのは、標準のメーカーが粗悪品ということではないことです。
ただやはり一流の最先端技術とは言い難く、積水ハウスという一流ハウスメーカーなのにそこは一流の製品を取り揃えてないんだ…。という落胆が大きいです。